MLB NEWS
2004年07月26日発行
野性味溢れる三冠王候補
〜ウラジーミル・ゲレロ外野手(エンゼルス)〜
ドミニカ共和国の貧しい環境で生まれ育ったゲレロは、17歳の時にモントリオール・エクスポズの入団テストを受けて見事合格。その後マイナー球団で野球の才能を磨き、1996年には20歳の若さでメジャーデビューを果たす。翌97年に持ち前の豪快なバッティングと抜群の強肩を武器にレギュラーの座をつかむと、98年からは5年連続で打率3割、30本塁打、100打点をクリア。特に2002年にはメジャー史上でも過去3人しか達成したことがない「40本塁打&40盗塁」にあと1ホーマーに迫る大活躍を見せた。また、この年にはメジャー有数の不人気球団エクスポズにいながら、初めてファン投票によるオールスター選出を果たしている。
昨年は故障に泣かされたこともあり、30本塁打と100打点には届かなかったものの、打率3割はしっかりとキープ。フリーエージェントとなったオフには、2002年のワールドシリーズ覇者エンゼルスと総額7000万ドル(約76億円)の5年契約を結んだ。移籍1年目の今季は開幕から期待に応え、球宴選出が発表された7月4日時点で打率で3位、本塁打で4位、打点で2位とリーグの主要打撃部門でいずれも上位に食い込んでいる。このペースを維持すれば、メジャーでは67年を最後に誰も達成していない三冠王に輝くことも決して夢ではない。
ゲレロは99年から素手でバットを握るようになったのだが、グリップを握る前に行う習慣がひとつある。それは、バッターボックスの土と滑り止めをまぶしたヘルメットで手についた汗を拭うという もの。今季から使用している赤いヘルメットがシーズン半ばにして既に真っ黒に汚れているのは、そのためである。
Copyright © 2012 International Sports & Marketing Co., Ltd. All rights reserved.
