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2008年04月21日発行

黒田、福留参戦で注目度アップ! ナ・リーグの注目チーム

 2008年のメジャーリーグも開幕から2週間が経過。今回は、前回のア・リーグ編に引き続き、福留孝介外野手(カブス)、黒田博樹投手(ドジャース)の加入で、例年になく注目度が高まるナ・リーグで優勝争いを繰り広げるだろうチームを紹介する。

 昨年、ナ・リーグを制したのは西地区のロッキーズ。チームのけん引役となった松井稼頭央二塁手は去ったが、打率、打点の2冠に輝いたマット・ホリデー外野手ら多くの主力は残り、連覇の可能性も十分だ。レギュラーシーズンではロッキーズを抑えて地区優勝したダイヤモンドバックスも、クリス・ヤング外野手ら若手野手が著しい成長を遂げており、打線に勢いのあるチーム。逆に、黒田が加入したドジャース、サイ・ヤング賞右腕ジェイク・ピービを擁するパドレスは、ともに投手力で2強の牙城を崩しにかかる。主砲バリー・ボンズ外野手との再契約を見送ったジャイアンツは、戦力的に厳しそうだ。

 中地区では、何と言ってもカブスに注目。アルフォンソ・ソリアーノ外野手、デレク・リー一塁手らの強力打線に、鮮烈デビューを飾った福留も加わり、100年ぶりの「世界一」へ向けて戦力は整った。そのカブスと争うことになりそうなのがブルワーズ。昨年の本塁打王プリンス・フィルダー一塁手、新人王ライアン・ブラウン外野手、開幕から好調のエース右腕ベン・シーツと投打にしっかりとした柱がいる。また、スコット・ローレン三塁手、ジム・エドモンズ、田口壮の両外野手らベテランを一気に放出したカージナルスは、苦戦が予想されたが開幕から9勝4敗の好スタートを切り、意外にも新陳代謝に成功の兆し。一方で松井稼を補強したアストロズ、レッズ、パイレーツの3チームは、投手陣の駒不足が明らかで、苦戦は免れない。

 最後に東地区は、昨年同様にフィリーズとメッツの一騎打ちとなりそう。「勢い」では、昨年のMVPジミー・ロリンズ遊撃手、一昨年のMVPライアン・ハワード一塁手、リーグ屈指の二塁手チェイス・アトリーら充実の打線を擁するフィリーズが有利か。メッツは、ヨハン・サンタナを獲得した投手陣で、ペドロ・マルティネスがわずか1戦で離脱という誤算。このサイ・ヤング賞3度の右腕の復帰時期と、それまで穴を埋めることができるかが課題となりそうだ。ブレーブスは、ベテランの多い先発投手陣の頑張り次第で、2強に追いすがる可能性はあり。残る2チームは蚊帳の外となってしまいそうだが、投打の柱を放出したマーリンズ、新球場1年目のナショナルズは、それらをモチベーションに旋風を巻き起こしたい。

 こうして見ると、昨年プレーオフに進出した球団(ロッキーズ、Dバックス、カブス、フィリーズ)が今季も各地区を引っ張りそうなナ・リーグだが、実はこの4球団とも一昨年はプレーオフ進出を逃している。それだけ近年のナ・リーグは、混戦模様が続いているということでもあり、今季も開幕時の予測通りにいくとは考えにくい。どんなサプライズが飛び出すのか、ペナントレースからは目が離せないことになりそうだ。