MLB NEWS

2005年04月25日発行

メジャーリーグ個人タイトル争い

〜ア・リーグ編〜

メジャーリーグも開幕から早くも1カ月が経過しようとしており、順調なスタートでタイトル獲得に向けて弾みをつけた選手もいれば、期待に反して出遅れたプレーヤーもいる。今後2回は注目の個人タイトル争いに焦点を当て、今回はア・リーグの有力候補を取り上げたい。 

まず、今年のア・リーグ打撃部門で最大の関心事は、マリナーズのイチロー外野手が夢の打率4割にどこまで迫れるかだろう。昨年は年間新の262安打、打率.372で2度目の首位打者を獲得。しかし4割は1941年を最後にメジャーでは誰も到達していない上、昨年と同じ704打数で計算すると最低282安打が必要なほど難易度が高い。しかし、スロースターターとして知られる一方で昨季は後半戦で打率.429を残したイチローだけに、前半から高打率をマークしていけば、可能性は大きく膨らむだろう。 

本塁打と打点の両部門は例年、各チームの中軸打者がタイトル争いに名を連ねるもの。マニー・ラミレス外野手と指名打者デービッド・オルティスのレッドソックスの3、4番コンビ、ホワイトソックスのポール・コナーコ一塁手、オリオールズのミゲル・テハダ遊撃手、エンゼルスの・ウラジーミル・ゲレロ外野手といった強豪チームの大砲は揃って好スタートを切っている。今後は、松井秀喜とゲリー・シェフィールドの両外野手、アレックス・ロドリゲス三塁手といったヤンキース勢、序盤から打撃好調なオリオールズの核弾頭ブライアン・ロバーツ二塁手らがどこまで絡めるかに注目が集まる。 

投手に目を向けると、勝利、防御率、奪三振の3部門は、ヤンキースのランディ・ジョンソンとツインズのヨハン・サンタナの両左腕を中心にタイトル争いが繰り広げられる可能性大。2人の対抗馬には、レッドソックスのカート・シリング、アスレチックスのリッチ・ハーデンといった速球派右腕が挙げられる。一方、セーブ王争いは混沌としており、上位球団に所属するクローザー中心の争いになると見られる。ホワイトソックスの高津臣吾投手は、チームが好スタートを切っている一方、序盤からリリーフ失敗が目立っているだけに、首脳陣からの信頼を早いうちに回復できるかが鍵を握るだろう。(ナ・リーグ編に続く)