MLB NEWS
2004年11月11日発行
移籍で飛躍遂げた万能投手
〜ジェーソン・マーキス(カージナルス)〜
11月5日に開幕した今年の日米野球、メジャー選抜チームは快調な滑り出しを見せ、連勝スタートを切った。特に投手陣は、最初の4試合で被本塁打ゼロと全日本打線をねじ伏せているのだが、実はヒューストン・アストロズの大ベテラン右腕ロジャー・クレメンス投手を除けば若手主体。今シーズン自己最高を大きく上回る15勝を挙げたセントルイス・カージナルスのジェーソン・マーキス投手もその1人である。
現在26歳のマーキスは昨年までの4年間、「投手王国」と呼ばれたアトランタ・ブレーブスに在籍。先発として将来を嘱望されていたが伸び悩み、2002年の8勝が最高の成績だった。2003年には故障に苦しんだ影響もあってリリーフに回され、オフには今回ともに来日中の左腕レイ・キング投手と一緒にカージナルスにトレードされる。しかし、この移籍によってマーキスに転機が訪れる。今年は開幕時にローテーション入りを果たすと、打たせて取るピッチングが冴え渡り、5月末から9月過ぎまで怒涛の11連勝。シーズン終了を待たずして、クレメンスと一緒に日米野球のメンバーに名を連ねる栄誉を手にした。
マーキスは、ポストシーズンでは3先発を含む4度の登板で勝利を収めるには至らなかった。その一方で今季.292と投手としては高打率を残すなど高く評価されている攻撃面では、ワールドシリーズ第1戦に代走で起用されて1得点を記録するなど万能ぶりを見せつけた。今回の日米野球では全試合で指名打者制が採用されるため、打席に立つ機会はないと見られるが、まだまだ26歳。これから先も攻守にわたってファンを沸かす存在になる可能性は十分あるだろう。
11月7日の日米野球第3戦、凱旋を果たしたロサンゼルス・ドジャースの石井一久投手が勝利投手の権利を得た後、バトンを受けたのがマーキスだった。しかし同点に追いつかれて白星をフイに。なお、その石井とは9月4日に投げ合っているが、このときは7回無失点のマーキスに軍配が上がり、連勝を11に伸ばした。
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