MLB NEWS
2005年07月26日発行
トレード市場の注目プレーヤーたち
メジャーリーグはオールスターも終わり、いよいよ後半戦に突入。10月のポストシーズン出場権を賭け、各チームがしのぎを削る。その過程で、ひとつのターニングポイントになるのが、トレードの交渉期限となっている現地時間7月31日。ア・リーグとナ・リーグで各地区の優勝、あるいはワイルドカード(2位の最高勝率チーム)獲得を目指すチームにとっては、ラストスパートに向けて即戦力を補強する最大のヤマ場である。一方、下位に低迷する球団は高額年俸のベテランを放出する見返りに、来季以降を見据えて若手の有望株を手中に収める絶好のチャンスとなる。
今シーズン、トレード市場で最も注目を集めているのは、速球派のA.J.バーネット投手(マーリンズ)だろう。5月末の試合で時速104マイル(約167キロ)の速球を投げたほか、4年前にはノーヒットノーランを達成した実績がある。この右腕を巡っては、ア・リーグ東地区で優勝争いを続けるレッドソックスとオリオールズ、さらにメジャー最高勝率を誇るホワイトソックスが狙っており、水面下で交渉が続けられている。
ここ数年センターの守備力低下が課題となっているのが、名門ヤンキース。今季はここまで様々な打開策を試みたものの、問題を解決するには至らず、7月末までに他球団から選手を補強すると見られている。その有力候補に挙がっているのが、俊足ランディ・ウィン(マリナーズ)と鉄壁の守備で知られるマイク・キャメロン(メッツ)の両外野手。さらに、最近になって強打者ケン・グリフィー外野手(レッズ)がトレード要員になり得ると一部で伝えられている。長年にわたって故障に泣かされ続けながら、復活を遂げつつあるグリフィーがヤンキース入りする可能性は否定できないだろう。
また、ヤンキースと同じニューヨークを本拠とするメッツも、積極的な補強に打って出ると見られる。一部では、故障もあって結果を残せていない松井稼頭央二塁手に代わり、メッツがセカンドに大砲アルフォンソ・ソリアーノ(レンジャーズ)、あるいは勝負強いジェフ・ケント(ドジャース)を起用するプランがあると報じている。
このほかヤンキース復帰が取りざたされていた大ベテランのロジャー・クレメンス投手については、現所属のアストロズがワイルドカード争いに残っているため、残留が濃厚。また石井一久(メッツ)や長谷川滋利(マリナーズ)の両日本人投手についても、一部で移籍のうわさが流れており、予断を許さない。さらに戦力外となった野茂英雄(デビルレイズ)、高津臣吾(ホワイトソックス)の両投手の移籍先がどの球団に落ち着くかも注目が集まる。
