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2005年10月04日発行

地区シリーズの見どころ

 4月3日のニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックス戦で幕開けした2005年のメジャーリーグも、162試合に及んだレギュラーシーズンが10月2日に終了。移動日を挟み、4日からア・リーグ、ナ・リーグそれぞれ東、中、西の3地区の優勝チーム、さらにはワイルドカード(地区2位の最高勝率)を獲得した計4球団による地区シリーズが始まる。3戦先勝制の同シリーズを制した球団は、11日からのリーグ優勝決定シリーズ(4戦先勝制)を経てワールドシリーズ(4戦先勝制)に臨むわけだが、今回は地区シリーズの見どころを対戦カード別に紹介していきたい。

地区シリーズ屈指の好カードは、ア・リーグ東地区8連覇を達成したヤンキースと、西地区を2年連続で制したロサンゼルス・エンゼルスの対戦だろう。アレックス・ロドリゲス三塁手、ゲリー・シェフィールドと松井秀喜の両外野手が打線の核となるヤンキース打線と、エースのバートロ・コローン、守護神フランシスコ・ロドリゲスを擁するエンゼルス投手陣との対戦が見もの。3年前にも両チームは地区シリーズで対戦し、当時は3勝1敗でエンゼルスに軍配が上がったが、果たして今回は?

もう一方のア・リーグの対戦カードは、中地区を5年ぶりに制したシカゴ・ホワイトソックスと昨年のワールドチャンピオンで、3年連続ワイルドカード獲得のレッドソックスによるシリーズ。ホワイトソックスは、俊足スコット・ポドセドニク外野手と井口資仁二塁手の1、2番コンビが起点になって挙げた得点を左腕エースのマーク・バーリーら安定した投手陣が守り切る本来の野球が、シーズン終盤に鳴りを潜めがちだったのが気になる。対するレッドソックスは、指名打者デービッド・オルティスとマニー・ラミレス外野手の大砲コンビがともに好調。ホワイトソックス投手陣を打ち砕けば、連覇への道は大きく広がるだろう。

2年連続でメジャー最高勝率.617をマークしたナ・リーグ中地区の王者セントルイス・カージナルスは、地区優勝したチームの中では史上最低の勝率.506で7年ぶりに西地区を制したサンディエゴ・パドレスと戦う。主砲アルバート・プホルス一塁手、エースのクリス・カーペンター投手ら主力はもちろん、スタメンを脅かすほどの活躍を見せた田口壮外野手ら控えまで戦力は充実しており、ワールドシリーズ優勝の本命と言っても過言ではない。対するパドレスは、エースのジェイク・ピービ投手、守護神トレバー・ホフマンや大塚晶則といったリリーフ投手陣が頼みの綱。僅差のリードで終盤を迎える試合展開に持ち込めれば勝算はある。

残るカードは昨年に続いての組み合わせで、東地区の覇者アトランタ・ブレーブス対ワイルドカードを獲得したヒューストン・アストロズ戦。アストロズは昨年3勝2敗で打ち勝っているが、今年のチームは投手が主役。300勝投手ロジャー・クレメンスら先発3本柱で必勝を期す。一方のブレーブスは、本塁打王アンドルー・ジョーンズ外野手、ジョン・スモルツ投手らこれまで何度もプレーオフを経験した選手たちが若手を引っ張る。10月の大舞台に弱いと懸念する見方もある一方、新人ジェフ・フランコア外野手が伸び伸びプレーすることになれば面白い。