MLB NEWS
2005年10月21日発行
ワールドシリーズ開幕目前! 注目のポイントは?
メジャーリーグ最高峰の舞台であるワールドシリーズ(7回戦制)が、米国時間22日(日本時間23日)にいよいよ開幕する。今年は、88年ぶりの優勝を狙うシカゴ・ホワイトソックスと球団創設44年目にして初の頂点を目指すヒューストン・アストロズが対戦。両軍ともに投手力と守備力に長け、接戦が続くと期待されている。また、日本人では史上4人目の選手として出場が確実視される井口資仁二塁手にも注目が集まる。このシリーズの見どころをキープレーヤーを中心に紹介する。
両チームの魅力は何と言っても先発ピッチャーで、今回のシリーズは投手戦が多く見られるとの公算が強い。まずホワイトソックスは、元キューバ代表エースのホセ・コントレラス、テンポの良い左腕マーク・バーリー、シンカーを操るジョー・ガーランド、力で押すフレディ・ガルシアと個性派揃い。しかもロサンゼルス・エンゼルスと対戦したア・リーグ優勝決定シリーズでは、4人が連続して完投勝利を挙げる快挙を成し遂げるなど、大舞台を前に揃って調子がいい。
一方のアストロズも、リーグ屈指の先発3本柱を誇る。特に目が離せないのは、今季2年連続20勝をマークし、セントルイス・カージナルスとのナ・リーグ優勝決定シリーズでも2勝を挙げてMVPに輝いたロイ・オズワルト。150キロ台の速球とチェンジアップを駆使した緩急自在のピッチングを見せる。また、300勝投手のロジャー・クレメンス、今回が7回目のシリーズ登場となる左腕アンディ・ぺティットの元ニューヨーク・ヤンキース勢にも注目。ともに短期決戦の経験が豊富で、今回も活躍が期待できる。
一方の打線は、両軍ともに足を絡めた攻撃が持ち味で、かつ中軸に魅力的なスラッガーがいる点は共通している。ホワイトソックスは今季59盗塁のスコット・ポドセドニク外野手と井口の1、2番コンビがアストロズの3本柱を攻略できるかが鍵。2年連続40発の主砲ポール・コナーコ一塁手が当たっているだけに、できるだけ多くチャンスを作りたい。対するアストロズは、打線の勝負弱さがプレーオフでは目立っていた。しかしチーム一筋18年の1番クレイグ・ビジオ二塁手、ランス・バークマン一塁手とモーガン・エンスバーグ三塁手の3、4番コンビは非常に怖い存在。
なお短期決戦で見逃せないのが、いわゆる「ラッキーボーイ」の存在。リーグ優勝決定シリーズでは、ホワイトソックスはジョー・クリーディ三塁手、アストロズでは新人クリス・バーク外野手が目覚しい活躍を見せ、勢いに乗っている。その一方で、両軍ともにリリーフ投手は懸念材料。ホワイトソックスはプレーオフ以降、先発陣が好調すぎたために救援陣の多くが実戦から遠ざかり、アストロズも守護神ブラッド・リッジの調子が今ひとつ。試合が僅差のまま終盤にもつれる展開になりそうなだけに、本来の実力が出せるかも大きなポイントとなりそうだ。さらに1、2、6、7戦の舞台となるシカゴは気温が非常に低いため、寒さがプレーにどう影響するかも見逃せないところである。
