MLB NEWS
2005年11月10日発行
オフシーズンの注目選手
〜投手・捕手編〜
今年のメジャーリーグは、井口資仁二塁手が所属するホワイトソックスが実に88年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を果たし、幕を閉じた。しかし、約7カ月に及ぶシーズンの終結は同時に、ホットなオフの始まりを意味する。なぜなら、メジャーでは多くの球団が来季に向けて戦力を整えるべく、冬にトレードやフリーエージェント(FA)選手の獲得を活発に行うからである。今後は2回に分けて、このオフシーズンに去就が注目されている選手を紹介。第1回は投手・捕手について触れたい。
今年のFA市場は、例年に比べて大物選手が少ないと言われているが、捕手に限れば話は別。リードや勝負強い打撃に定評があるベンジー・モリーナ(エンゼルス)、オールスター出場経験を持つラモン・ヘルナンデス(パドレス)がその代表格にあたる。しかし、城島健司(ソフトバンク)が米メディアで頻繁に取り上げられ、注目の的となっている。持ち前の強肩強打に対する評価も上々で、既にメッツやマリナーズ、パドレスなどが既に興味を示しているだけに、日本人メジャーリーガー初の捕手誕生に期待がかかる。懸念すべき点があるとすれば、言語の壁くらいか。
投手では、ともに160キロの快速球を投げる先発右腕A.J.バーネット(マーリンズ)とリリーフ左腕ビリー・ワグナー(フィリーズ)が早くから注目されている。バーネットはブルージェイズやマリナーズ、ワグナーはメッツやタイガースなどから関心を寄せられているという。さらに、今季ア・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得したケビン・ミルウッド(インディアンス)については、現所属チームが残留を求めている一方、オリオールズも食指を動かしている模様。
また今年のFA市場では投手、捕手ともにベテランが現役続行に意欲を見せている点も見逃せない。43歳となってもいまだ衰えを知らない通算341勝のロジャー・クレメンス(アストロズ)、同436セーブを挙げている38歳のトレバー・ホフマン(パドレス)の両投手は残留が基本路線とされている一方、来シーズン他球団でプレーする可能性も否定できない。また37歳の強打者マイク・ピアザ捕手(メッツ)は、肉体的負担を軽減するために捕手と指名打者の両方でプレー可能なア・リーグの球団への移籍が有力。日本人では、野茂英雄(ヤンキース)や長谷川滋利(マリナーズ)、藪恵壹(アスレチックス)といずれも37歳の3人から目が離せない。(野手編に続く)
