MLB NEWS
2005年12月21日発行
ウイルソンを愛用した伝説の名プレーヤーたち
現在、メジャーリーガーのおよそ3人に1人へグローブを提供しているウイルソン。通算708本塁打のバリー・ボンズ外野手(ジャイアンツ)、今シーズン両リーグ最多の51ホーマーを量産したアンドルー・ジョーンズ外野手(ブレーブス)といった攻守に優れたスターたちのプレーを見れば、グローブにそのロゴが記されているのが目につくだろう。また過去をさかのぼっても、ウイルソンは80年以上の歳月にわたって幾多のプレーヤーに愛されてきた。そこで今回は、これらの選手の中でも今や伝説的存在となっている3人のOBを紹介したい。
ベーブ・ルース──。たとえメジャーを知らなくても、その名を知らない人はいないだろう。1914年にレッドソックスの投手としてメジャーデビューを果たした左腕は、投打で類まれなる才能を発揮。ヤンキース移籍後の20年から打撃に専念し、この年いきなり54ホーマーの年間新記録(当時)を樹立した。その後もアーチを量産し続けると、23年にはルース人気で集まった財源を基に新本拠地ヤンキー・スタジアム、通称「ルースが建てた家」がオープン。また、ウイルソンがオリジナルグローブ“ベーブ・ルース モデル605”を発売したのもこの年で、引退までに史上初の年間60発、通算では714発を記録した大打者が爆発的人気を誇る時期だった。
ルースがア・リーグのヤンキースで活躍する頃、ナ・リーグではロジャーズ・ホーンスビー二塁手(カージナルスほか)がスターダムにのし上がっていた。左打ちのルースに対し、ホーンスビーは右打ち。ホームラン王こそ2回とルースの12回に遠く及ばなかったが、ルースが一度も成し遂げられなかった打率4割を3度クリアし、三冠王にも2度輝いた。引退するまでに首位打者を7度獲得したほか、メジャー歴代2位の生涯打率.359をマーク。敵チームの選手に「あいつなら暗闇でも.350は打てる」と言わしめた。
39年、後に「最後の4割打者」と呼ばれるテッド・ウィリアムズ外野手(レッドソックス)が彗星のごとくデビュー。この左打者はメジャー1年目にいきなり両リーグトップの145打点をマークし、41年には打率.406、37ホーマーでア・リーグ2冠に輝いた。特に打率.400で迎えたシーズン最終日のダブルヘッダー2試合で8打数6安打を記録した活躍は今も語り草となっているほか、以降だれひとりとして4割の壁を突破していない。翌42年に三冠王のタイトルをもぎとったウィリアムズは、46年にウイルソンのアドバイザリー・スタッフとなる。翌47年には自身2度目となる三冠王に輝いたのだが、メジャーで2度この偉業を成し遂げたのは、ともにウイルソンを愛用したホーンスビーとウィリアムズの2人しかいないことも付け加えたい。なおウィリアムズは、引退するまでに6度首位打者に輝き、生涯打率はルースの.342を上回る.344を記録した。
