MLB NEWS
2006年01月27日発行
2005年オフのストーブリーグ総括 ~ア・リーグ編~
このオフ、多くの大物プレーヤーが移籍したメジャーリーグ。1月下旬の時点ではまだ完全にその動きが止まったわけではないが、すでにほとんどのチームは今季の陣容を整え、春季キャンプの開始を待つばかりとなっている。今回からは2度に分けて各チームの補強状況を分析したい。まずはア・リーグ編。
ア・リーグで最も話題をさらったのは、何といってもブルージェイズだろう。ここ数年は地味な補強に終始していたが、このオフは同じ東地区の2強、ヤンキースとレッドソックスの牙城を崩すべく大金を惜しげもなく投入。A.J.バーネット(前マーリンズ)と左腕の守護神B.J.ライアン(前オリオールズ)の両速球派投手の獲得だけで120億円以上を費やしたほか、元本塁打王のトロイ・グラース三塁手(前ダイヤモンドバックス)もトレードで手中に収めた。この大盤振る舞いには賛否両論あるものの、純粋に戦力面だけを見ればパワーアップは確実。新戦力が額面どおりの働きをすれば、13年ぶりのプレーオフ進出も見えてくるだろう。
ヤンキースも負けてはいない。宿敵レッドソックスの切り込み隊長ジョニー・デーモン外野手をフリーエージェント(FA)で獲得したほか、松井秀喜外野手とも新たに4年契約を結ぶことに成功。懸案だったブルペンも着実に補強を施した。逆に、レッドソックスは内野の全ポジションを総入れ替えした一方、主砲マニー・ラミレス外野手と先発左腕デービッド・ウェルズ投手がトレードを要求するなど、補強面で後手を踏んだ印象が否めない。またデビルレイズは、ポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャー挑戦を目指していた森慎二投手(前西武)と2年契約を結んだ。
昨年のワールドシリーズ覇者ホワイトソックスは、主力と確実に再契約を結ぶ一方で、大砲ジム・トーミ一塁手(前フィリーズ)の獲得に成功。世界一に輝いた戦力をがっちりキープしている。中地区ではツインズもルイス・カスティーヨ二塁手(前マーリンズ)、トニー・バティスタ三塁手(前ソフトバンク)を獲得して攻撃力アップを図ったほか、2年連続で100敗を超えたロイヤルズもレジー・サンダース外野手(前カージナルス)、ダグ・ミンケイウィッツ一塁手(前メッツ)らを補強し、最下位脱出を狙う。
西地区で注目したいのは、正捕手候補として城島健司(前ソフトバンク)を迎え入れたマリナーズ。長谷川滋利投手は引退を表明したが、チームの中心イチロー外野手は健在。日本人コンビの活躍で低迷脱出が期待される。またレンジャーズに大塚晶則投手(前パドレス)が加入したほか、アスレチックスもマック鈴木投手(前オリックス)とマイナー契約を結ぶなど、日本人選手が一気に増えたのもファンにとっては見逃せない。
