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2006年03月22日発行

開幕直前の日本人メジャーリーガー近況

 メジャーリーガーたちが初めて参戦した国別対抗戦「ワールドベースボールクラシック(WBC)」は、王貞治監督が率いる日本代表が見事初代チャンピオンに輝いて幕を閉じた。大会に参加した選手たちはそれぞれのチームに戻り、また出場しなかった選手たちは引き続きオープン戦で調整を行い、今度は4月の開幕に備えることになる。今回は、そのメジャーリーガーの中から日本人選手をピックアップし、近況を紹介する。

 WBCでは日本代表のリーダー的存在として他の選手を引っ張っていたイチロー外野手。大会後はマリナーズに戻り、城島健司捕手らとともに戦っていく。これまでクールに振る舞う印象が強かったが、WBCでは気持ちを前面に押し出してプレーしていただけに、レギュラーシーズンではどんなイチローが見られるか楽しみである。

 一方、メジャー初の日本人捕手となる城島は、WBCに出なかった代わりに新しい環境への適応に専念。その甲斐もあって、早くもチームに溶け込んでいる。レベルが高いとは言い難いマリナーズ投手陣だけに、リード面では苦労しそうだが、オープン戦では打撃は上向き。4月3日の開幕戦を、何より本人が待ち遠しく感じていることだろう。

 WBC出場を辞退した選手といえば、松井秀喜外野手(ヤンキース)と井口資仁二塁手(ホワイトソックス)。昨オフに大型契約を結んだばかりの松井秀は一時期、左ひざが腫れて調整が遅れていたが、3月20日現在2本のアーチを記録するなど調子が上がっている。逆に井口は打撃フォーム改造がうまくいかずにオープン戦終盤を迎えているのが気がかり。

 カージナルスの田口壮外野手は、左翼のレギュラー獲りを目指している最中。打撃面で数字を残していないが、ライバルたちも今ひとつなだけに、まだまだチャンスはあると言えるだろう。WBCでは日本の守護神として活躍した大塚晶則投手(レンジャーズ)、ブルワーズ先発陣の一角を担う大家友和投手もメジャーで開幕を迎えると有力視されている。

 逆に松井稼頭央二塁手(メッツ)は、右ひざの故障で開幕ベンチ入りが厳しい状況に。ルーキー入来祐作投手も、ライバルたちが軒並み好調で苦しい立場にある。ドジャース斎藤隆、ロッキーズ藪恵壹の両投手もメジャー生き残りを賭けて、これからが正念場。一方、デビルレイズ救援陣の柱として期待されていた森慎二投手は右肩痛で今季絶望となったのは痛い。またマック鈴木(アスレチックス)、多田野数人(インディアンス)の2投手は既にマイナー行きが決まった。

 またホワイトソックスのマイナー球団からスタートした野茂英雄投手は20日、メジャーのオープン戦に登板。先発ローテーションに入るのは厳しいが、昨年7月以来となるメジャー昇格の日は遠くないかもしれない。