MLB NEWS
2006年04月18日発行
個人タイトル争いの展望
〜打者編〜
メジャーリーグは開幕から2週間が経過し、順調な滑り出しを見せた球団もあれば、出遅れたチームもある。とはいえ、まだレギュラーシーズンは5カ月以上続くだけに、ペナントの行方はまったく分からない。個人タイトル争いも、また同様。ロケットスタートを切った新鋭が突如失速したり、序盤で不振だったスター選手がいつの間にか波に乗っていたりすることもある。今回は注目のタイトル争いのうち打撃部門に目を向けてみたい(成績は現地4月17日時点)。
ア・リーグでは、3年目のクリス・シェルトン一塁手(タイガース)が13試合で9本塁打、17打点ととにかく当たっている。メジャーの公式記録会社によると、このホームラン量産ペースはア・リーグ史上過去に例がないという。またホワイトソックスで2番の井口資仁二塁手の後ろを打つ指名打者ジム・トーミも序盤からアーチを量産している。昨年ホームラン王のタイトルを争ったアレックス・ロドリゲス三塁手(ヤンキース)、指名打者デービッド・オルティス(レッドソックス)もまずまずのスタートを切った。
逆に首位打者獲得の実績があるイチロー(マリナーズ)、マニー・ラミレス(レッドソックス)の両外野手は打撃不振に苦しんでいる。特にイチローは、3試合以上続けてノーヒットに終わるケースが早くも2度あるなど、打率1割台と本調子には程遠い。その一方で5盗塁を記録するなど、5年ぶりの盗塁王獲得に期待がかかる。ラミレスも持ち前の長打力を発揮していない。
イチロー以外の日本人レギュラー3人は軒並み好スタート。松井秀喜外野手(ヤンキース)は開幕戦でアーチをかけるなど9試合連続ヒットを記録し、ホームランも3本打っている。ヤンキースでは前を打つバッターの出塁率が高いだけに打点王も十分に狙える。井口も3安打の固め打ちが14試合で3度あり、3割以上の高打率をキープ。またメジャー1年目の城島健司捕手(マリナーズ)も打撃好調で、17日の試合では7番から5番に打順が上がっている。
ナ・リーグでは、毎年「三冠王に最も近い男」と言われるアルバート・プホルス一塁手(カージナルス)が開幕から打棒爆発。16日にはサヨナラ弾を含む3ホーマーと、その実力を存分に見せつけた。昨季ホームランと打点の両タイトルを獲得したアンドルー・ジョーンズ外野手(ブレーブス)や首位打者のデレク・リー一塁手(カブス)といったライバルたちもスタート自体は悪くない。いつ波に乗り出すかも分からないため、今後も彼らから目が離せない。
逆に通算708本塁打のバリー・ボンズ外野手(ジャイアンツ)は、左ひじを痛めていることもあって10試合以上経過したにも関わらず、いまだホームランが出ていない。また、昨シーズン復活を遂げた同538本塁打のケン・グリフィー外野手(レッズ)も右ひざを痛めたのが気になる。なお盗塁王争いは、昨年のタイトルホルダーであるホセ・レイエス遊撃手(メッツ)が11試合で5盗塁。リーグ2位と好位置につけている。
