MLB NEWS
2006年08月10日発行
優勝請負人となるのは誰? 移籍した注目プレーヤーたち
メジャーリーグのレギュラーシーズンは162試合中、100試合以上が経過し、いよいよ終盤戦に突入。ア・リーグ中地区とナ・リーグ東地区を除き地区優勝争いは混戦状態が続いており、ワイルドカード(各リーグ2位の最高勝率)争いに至っては多数のチームにチャンスが残されている。このため、10月1日のレギュラーシーズン最終戦まで目が離せない戦いが続きそうだ。
そして、そのプレーオフ出場権争い、さらにはその先にあるワールドシリーズ優勝の鍵を握りそうなのが、シーズン途中で移籍した大物選手たち。今年は例年以上に、実績豊富な選手がシーズン半ばにしてトレードで新しいチームのユニホームに袖を通しており、獲得した球団の期待も大きい。そこで、今回は優勝請負人として命運を託された注目プレーヤーを紹介したい。
7月末までに移籍した選手の中で、最も実績があるのは300勝投手グレグ・マダックスをおいて他にいない。サイ・ヤング賞4回獲得、ワールドシリーズ優勝経験1回の技巧派は、カブスからドジャースに移籍。新天地での初登板では6回までノーヒットの好投で、その実力を見せつけた。今後は先発マダックス、クローザー斎藤隆投手のホットラインでドジャースが勝つシーンが数多く見られそうだ。ドジャースは他にも、俊足のフリオ・ルーゴをデビルレイズから、複数のポジションを守れるウィルソン・ベテミットをブレーブスから獲得。内野陣の層も厚くなり、2年ぶりのナ・リーグ西地区優勝に向けて、陣容は整った。
名門ヤンキースには、トレード市場最大の目玉だったボビー・アブレイユ外野手がフィリーズから加入した。30本塁打&30盗塁を2度達成した実績もさることながら、選球眼が優れている点も魅力。長打に頼りがちだったヤンキースだけに、アブレイユのつなぐ姿勢は打線をグレードアップさせることになりそうだ。さらに9月には松井秀喜とゲリー・シェフィールド両外野手も故障から復帰すると見られており、今のヤンキースはア・リーグ東地区9連覇へ明るい材料が多い。
11年ぶりのプレーオフ進出を狙うレッズには、多数のリリーフ投手が加入した。ナショナルズのセットアッパーだったゲリー・マジュースキ、フィリーズのワンポイント左腕レアル・コーミエ、マリナーズの前守護神エディー・グアダードは派手さこそないが頼もしい存在。もともと打線に力があるだけに、課題の投手陣を補強してナ・リーグ中地区首位のカージナルスを追撃する構えだ。
イチロー外野手、城島健司捕手が所属するマリナーズは、ア・リーグ西地区最下位ではあるが、まだ逆転優勝の望みはある。左打者ベン・ブローサードと、左投手に強い元阪神のエデュアルド・ペレスの両一塁手をインディアンスから獲得し、巻き返しを図る。また大塚晶則投手が在籍するレンジャーズも、ブルワーズの主砲カルロス・リー外野手を補強し、99年以来の西地区Vを目指す。
