MLB NEWS
2006年08月31日発行
いよいよ終盤戦、注目のタイトル争い
〜ア・リーグ編〜
メジャーリーグのレギュラーシーズンは、いよいよ大詰めとなり、各球団130試合前後を消化した。残り試合が少なくなってくると、ペナントレースの行方はもちろんだが、個人タイトル争いの行方が気になるファンも少なくないだろう。そこで、今後2回はタイトル獲得に期待がかかる選手を紹介したい。今回はア・リーグ編(成績は8月29日時点)。
メジャーでは首位打者を2度獲得した実績を持つマリナーズのイチロー外野手は、今年も一時は打率が3割7分近くまで上がって2位になるなど前半戦は順調だった。ところが、夏場は打率が上がらず、今や打率3割2分で順位も8位まで下降。タイトル獲得は厳しい状況となっている。その一方で、トップの座をキープしているのがツインズのジョー・モウアー捕手。身長193センチ、体重99キロと大柄ながらも、シュアなバッティングで3割5分以上のハイアベレージを残している。キャッチャーという過酷なポジションから首位打者が誕生する場合、メジャーでは実に64年ぶり、ア・リーグに限れば初の偉業となるのだが、はたして実現するだろうか。
本塁打と打点の両部門は、レッドソックスの指名打者デービッド・オルティスのタイトル獲得が濃厚。昨年は1本差でホームランキングの座を逃したが、今年は既に自己ベストの47本に到達しており、独走態勢に入っている。両部門とも2位はインディアンスの指名打者トラビス・ハフナーだが、逆転の芽があるとすれば打点の方か。盗塁王争いは、チョーン・フィギンズ内野手(エンゼルス)とカール・クロフォード外野手(デビルレイズ)のマッチレース。ともに60盗塁前後まで数字を伸ばしそうで、35盗塁で5位のイチローはこの部門でもタイトル獲得は難しいだろう。
投手部門では勝利、防御率、奪三振ともに一昨年のサイ・ヤング賞(最優秀投手)左腕、ヨハン・サンタナ(ツインズ)を中心にタイトル争いが繰り広げられている。サンタナはア・リーグでは7年ぶりの投手三冠に期待がかかるが、2003年に同賞を獲得した右腕ロイ・ハラデー(ブルージェイズ)やタイガースの躍進を支える新人ジャスティン・バーランダーが勝利、防御率で上位につけており、最後まで目が離せない。また、セーブ王争いはボビー・ジェンクス(ホワイトソックス)、新人ジョン・パペルボン(レッドソックス)らが僅差でひしめき合っている。
さて、新人王といえば、城島健司捕手(マリナーズ)にも資格がある。しかし、今年はバーランダー、パペルボンら優秀な人材が多いため、2001年のイチロー以来となる日本人の新人王獲得は、今年も厳しいものとなりそうだ。
