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2006年12月12日発行

2006年を彩った大記録

〜投手編〜

 王ジャパンのワールドベースボールクラシック優勝の興奮冷めやまぬまま4月に開幕し、田口壮外野手が所属するカージナルスのワールドシリーズ制覇で10月末に幕を閉じた今年のメジャーリーグ。2006年も残り1カ月を切った12月は、激動のシーズンの中で生まれたメジャー史上に残る名記録の数々を紹介したい。今回は投手編。

 今年のピッチャーを振り返る上で、真っ先に語らずにいられないのは、パドレスが誇る絶対的守護神トレバー・ホフマンのメジャー新記録樹立。昨季終了時点で、リー・スミス(元カージナルスほか)が持つ歴代1位の通算478セーブまであと42としていた右腕は、開幕直後の4月こそ3セーブにとどまったが、以降は順調に数字を伸ばしていく。

 そしてナ・リーグ西地区の覇権をドジャースと激しく争っていた9月23日、ホームで行われたパイレーツ戦。8回1失点と好投したエース、ジェイク・ピービの後を受けて2-1でリードした9回に登板。しっかりと3者凡退に抑え、ついにスミスと肩を並べた。

 翌24日もパイレーツ戦の9回、再び最少リードの場面でマウンドに上がると、最初の打者2人を連続三振に。最後は首位打者に輝くことになる代打フレディ・サンチェスをショートゴロに仕留め、スミスの記録をわずか1日で塗り替えた。

 今季は51回の救援機会で失敗は5度のみ。46セーブを挙げて地区優勝に貢献したホフマン。1998年以来2度目となる最優秀救援のタイトルを獲得し、通算セーブ記録を482に伸ばした。来シーズン終了後40歳になる右腕は、どこまで数字を重ねるのだろうか。

 一方、カブスでの3シーズン目を迎えた40歳の技巧派グレグ・マダックスは6月9日、敵地でのレッズ戦で6回途中2失点に抑え、今季7勝目をマーク。通算勝利数を325に伸ばし、史上最多の5714奪三振を誇るノーラン・ライアン(元アストロズほか)、ドジャースなどで活躍したドン・サットン(元ドジャースほか)を抜き、歴代単独13位に躍り出た。

 マダックスは7月下旬にドジャースへ移籍した後も勝ち星を増やし、終わってみれば歴代単独10位の333勝。来季も現役続行は確実視されており、西海岸をホームとする球団でプレーすると見られる。

 ヤンキースの左腕ランディ・ジョンソン投手は8月14日、地元でのエンゼルス戦で史上3人目、サウスポーでは前人未到の通算4500奪三振を達成。シーズンを終えて4544奪三振とした43歳のベテランは、今季限りで引退の可能性がある2位ロジャー・クレメンス投手(アストロズ)の4604個に迫っている。

 このほか、マーリンズの新人アナイバル・サンチェスは9月6日のダイヤモンドバックス戦でノーヒットノーランを達成。メジャーでは、2004年5月18日のジョンソン(当時ダイヤモンドバックス)以来、誰もできなかった偉業を22歳の右腕が成し遂げた。