MLB NEWS
2007年04月26日発行
宿命のライバル、レッドソックスとヤンキース
20日から22日まで、レッドソックスとヤンキースの今季初対決となる3連戦が、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで行われた。そして27日から、今度はヤンキースのホーム、ヤンキー・スタジアムに場所を移して行われるこのライバル対決を今回は取り上げる。
宿命のライバルとして、これまでに数々の名勝負を繰り広げてきた両チーム。今季は松坂大輔投手のレッドソックス加入で俄然、日本でもその注目度が高まってきたが、この伝統の一戦は約100年にわたる歴史を誇っている。
ライバル対決の歴史を語る上で外せないのは、やはりベーブ・ルースの存在だ。1910年代後半、レッドソックスで投手として活躍する一方で、徐々に打者としての才能を開花させていたルース。しかしチームは20年、ルースをこともあろうにヤンキースへトレードで放出。この後のルースの活躍ぶりは今さら説明するまでもない。レッドソックスは結局、18年を最後に長きにわたって「世界一」に見放され、これがルースの愛称から「バンビーノの呪い」だと揶揄(やゆ)されたのだった。
ここ数年の対戦成績は、ヤンキースの11勝8敗(2006年)、10勝9敗(2005年)、8勝11敗(2004年)と、ほぼ互角の戦いを続けている両雄。シーズン全体を見れば、ア・リーグ東地区9連覇中のヤンキースが「優勢」となるが、レッドソックスは直接対決に勝ち越した2004年にワイルドカードから勝ち上がり、リーグ優勝決定シリーズでヤンキースと対戦。そして、3連敗のあと4連勝と歴史に残る大逆転劇を演じ、その勢いのまま86年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしたのは記憶に新しいところだ。いずれにしても、今季もこの直接対決を有利に進めたチームが、勢いづくことは間違いないだろう。
今季のライバル対決「第1ラウンド」となった22日までの3連戦は、レッドソックスの岡島秀樹投手がメジャー初セーブを挙げるなど、初戦から大熱戦が展開され、第3戦では松坂も登場。ヤンキースの松井秀喜外野手が故障者リスト入りしていたため、注目の対決はお預けとなったが、27日からのシリーズでは松井も出場する予定で、いよいよ2人の対戦が見られそうだ。また、ローテーション通りにいけば、井川慶投手も28日の2戦目に先発する可能性が高い。
松坂と松井は、日本時代は所属リーグが違ったため、オープン戦、オールスター、そして日本シリーズで数回顔を合わせたのみで、その対戦成績は17打数2安打、1本塁打。2002年の日本シリーズでは3三振と、松坂が完全に抑え込んでいた。しかし、松井以外にも、絶好調の「A-ROD」ことアレックス・ロドリゲス三塁手ら、強打者をズラリと並べたヤンキース打線が相手では、松坂も「松井封じ」だけに集中するわけにはいかない。11日のマリナーズ戦では、対決を熱望していたイチロー外野手の打席に力が入るあまり、城島健司捕手らほかの打者に打ち込まれてメジャー初黒星。この二の舞は避けたいところだ。
