MLB NEWS
2007年05月23日発行
クレメンスだけじゃない! 40代プレーヤーたちが元気
5月6日、通算348勝を誇るロジャー・クレメンス投手が電撃的に現役続行、しかも4年ぶりとなるヤンキースへの復帰を発表。18日にはマイナーで「今季初登板」を果たし、今月中にもヤンキースに合流する可能性がある。そのクレメンスは、今年8月で45歳。メジャーに昇格すれば、現役最年長投手となるが、今季はクレメンス以外にも40代の「オヤジ」たちが元気だ。
現在、メジャーリーグに在籍している40代プレーヤーは20人あまり。松坂大輔と岡島秀樹の両投手が所属し、ヤンキースの宿敵でもあるレッドソックスにも先発のカート・シリング、ティム・ウェークフィールド(ともに40)、リリーフのマイク・ティムリン(41)という3人の40代ピッチャーが在籍。それぞれ主力として活躍している(ティムリンは現在、故障者リスト入り)。しかし、今季それ以上に目立っているのは、ナ・リーグの選手たちと言える。
4月12日に行われたメッツ対フィリーズ戦に先発したのは、メッツがトム・グラビン(41)、フィリーズがジェイミー・モイヤー(44)という両左腕。2人の年齢を合計した「85歳163日」という数字は、1988年にトミー・ジョン(ヤンキース)とジェリー・ルース(ホワイトソックス)が樹立した「83歳299日」を大幅に上回り、左腕投手としてはメジャー史上最高齢の対決となった。
驚くべきは、このおよそ19年ぶりの記録更新が達成されてから、今季はさらに2度も記録が再び塗り替えられたことだ。新記録からわずか12日後の4月24日には、ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソン(43)とパドレスのデービッド・ウェルズ(43)が投げ合い、記録は「87歳300日」に。さらに5月9日、今度はジョンソンとモイヤーの対決が実現し、記録は「88歳48日」まで伸びたのである。ちなみに、左腕対決に限らなければ、メジャー最高齢記録は「90歳135日」。87年7月に、フィル・ニークロ(インディアンス)とドン・サットン(エンゼルス)の両殿堂入り投手が樹立したものである。
もちろん、彼らはただ年齢を重ねているだけの選手ではなく、ジョンソン、グラビンをはじめ、各チームのエース格といえる投手。ほかにも、昨年まで19年間2けた勝利を続けているパドレスのグレグ・マダックス(41)や、19日に通算199勝目を挙げたブレーブスのジョン・スモルツ(40)ら、バリバリの主力として活躍している40代ピッチャーは多い。
一方、打者では何といってもジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(42)が注目を集めている。薬物使用疑惑など様々な逆風にさらされるなか、20日までに11本のホームランを放ち、通算本塁打数は「745」。ハンク・アーロンの持つメジャー記録まであと10本に迫っている。また、アストロズのクレイグ・ビジオ内野手(41)は、通算3000本安打の金字塔まで、あと30本だ。
そして、最後に忘れてはならないのが現役最年長メジャーリーガーであるメッツのフリオ・フランコ一塁手(48)。かつて千葉ロッテでプレーしたこともあり、一説には実は50歳を超えているという話もある大ベテランは5月4日に今季第1号を放ち、自身の持つ史上最年長ホームラン記録を「48歳254日」更新している。
ここ10年ほどで、飛躍的にその数が増えているという40代プレーヤー。その理由としては、コンディショニングや医療技術の進歩、あるいは用具や施設の充実といったものがあるだろう。しかし、最も重要なことは選手自身の心構え。この年齢でなお第一線で活躍する選手たちは、野球に対する情熱、そして自らの体調や技術を維持していくための高い意識を備える、限られた名選手たちなのだ。
※記録は現地時間の2007年5月20日時点
