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2007年08月23日発行
“帝国”ヤンキース復活! ついにレッドソックスとの天王山へ
早いものでレギュラーシーズンも残り1カ月あまりとなった2007年のメジャーリーグ。ここにきて、各地区ともプレーオフ進出へ向けて大混戦が繰り広げられている。そんな中、序盤からボストン・レッドソックスが独走していたア・リーグ東地区の状況にも異変が見られる。昨年まで同地区9連覇の“帝国”ニューヨーク・ヤンキースの逆襲である。
今シーズン序盤、5月に最大で借金8を抱えるなど、一時はレッドソックスに14.5ゲームの大差をつけられたヤンキース。しかし、6月初めの9連勝で一気に借金を返済すると、7月は19勝9敗、8月も20日までに13勝6敗と勝ち星を重ね、シーズン序盤の勢いに陰りの見えるレッドソックスの背中をついに視界へとらえたのだ。
7月の月間MVPに選ばれた松井秀喜や、後半戦チームトップの打点をたたき出しているボビー・アブレイユの両外野手といった中心選手の復調が、この原動力となっていることは間違いないが、一方で若手の活躍も見逃せない。昨季は首位打者争いにからみながらも、今季前半は平凡な成績だったロビンソン・カノ二塁手が一気に打率を上げ、ジョニー・デーモン外野手が万全でない中、出番の増えるメルキー・カブレラ外野手もきっちり仕事をこなしている。
さらに、27歳と遅咲きの新人シェリー・ダンカン外野手がデビューからの3日で3本塁打を放てば、期待の右腕フィリップ・ヒューズ投手も故障から復帰し、先発ローテーションに定着。そして、今月初めにはジョバ・チェンバーレイン投手という新星がデビューした。100マイル(約161キロ)の剛速球を投げる21歳は、セットアッパーとして期待がかけられており、彼ら生え抜きの若手たちが、スター軍団ヤンキースの残りシーズン、さらには将来の鍵を握りそうな状況だ。
そんなヤンキースだが、8月後半は正念場を迎えている。16日からの昨季リーグ王者デトロイト・タイガースとの4連戦を3勝1敗で乗り切ったものの、20日からは西地区首位ロサンゼルス・エンゼルスと3連戦。さらに再びタイガースとのシリーズを終えた後は、ついに宿敵レッドソックスとの直接対決が待っているのだ。
一方、シーズン序盤から飛ばしたレッドソックスは、ここに来て失速気味。7月末のトレード期限を前にエリク・ガニエ投手を補強したときは、これで万全の体制を整えたかと思われたが、そのガニエが救援失敗を連発するなど、逆に足を引っ張る存在に。松坂大輔、岡島秀樹の両日本人ルーキーにもやや疲れが見られ、ヤンキースの地区10連覇阻止へ、踏ん張りどころを迎えている。
今季、7勝5敗とレッドソックスが優位に進めているライバル対決だが、前回の対戦からは3カ月近い時が過ぎた。ヤンキースにとっては、まずタイガース、エンゼルスという強豪を倒し、上昇ムードを盛り上げて「天王山」を迎えたいところ。また、その後9月3日からは、イチロー外野手や城島健司捕手らの活躍でワイルドカード争いのトップを走るシアトル・マリナーズとの対決も待っている。残り1カ月あまり、“帝国の逆襲”の行く末から目が離せそうにない。
