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2007年09月19日発行

イチロー、斎藤に栄冠は!? 注目の個人タイトル争い

 2007年のメジャーリーグは、レギュラーシーズンも残り2週間を切り、大詰めを迎えている。ペナントレースの行方も気になるところだが、この時期は、同時に個人タイトル争いも佳境を迎えている。すでに大勢の決した部門、大激戦となっている部門など色々あるが、今回は注目の選手たちを紹介していきたい。

 日本人選手の中で注目と言えば、やはり3度目の首位打者を狙うイチロー外野手(マリナーズ)だ。今季は、5月から6月にかけて球団新記録となる25試合連続安打をマークするなど、序盤から高打率をキープ。過去2年の数字を上回る.350前後の打率を残しそうだが、今季は強力なライバルが出現している。これまでに5度の年間3割を記録したことがあるマグリオ・オルドネス外野手(タイガース)が今シーズン絶好調で、トップの座を譲らない。今季23度の「猛打賞」をマークしているイチローの固め打ちに期待したいところだが、果たして逆転はあるだろうか。

 一方、ナ・リーグの首位打者争いは、16日時点で首位から2厘差以内に5選手がひしめく大混戦だ。経験豊富なチッパー・ジョーンズ三塁手、エドガー・レンテリア遊撃手(ともにブレーブス)に、スターとしての地位を確立しつつあるチェイス・アットリー二塁手(フィリーズ)とマット・ホリデー外野手(ロッキーズ)、そして昨季の新人王ヘインリー・ラミレス遊撃手(マーリンズ)が争うこの部門は、まれに見る激戦となっており、最後まで目が離せそうにない。

 そのほかの打撃部門、ア・リーグはアレックス・ロドリゲス三塁手(ヤンキース)が本塁打、打点の2冠達成が濃厚。注目は、すでに50発を超えた本塁打の数をどこまで伸ばせるかといったところ。対するナ・リーグでは、若き大砲プリンス・フィルダー一塁手(ブルワーズ)の本塁打王が確定的で、打点王争いはホリデーと昨年のタイトルホルダー、ライアン・ハワード一塁手(フィリーズ)による一騎打ちの様相を呈している。盗塁王争いは、両リーグそれぞれ、カール・クロフォード外野手(デビルレイズ)、ホセ・レイエス遊撃手(メッツ)という「常連」で決まりだ。

 投手部門の注目は、日本人初のセーブ王を狙う斎藤隆投手(ドジャース)。しかし、あと1に迫った、佐々木主浩投手(元マリナーズ)以来となる年間40セーブを達成すれば上位3人には入れそうだが、トップのホセ・バルベルデ(ダイヤモンドバックス)には5個以上の差をつけられており、逆転は難しそうだ。ア・リーグの同部門では、ジョー・ボロースキ(インディアンス)やJ.J.プッツ(マリナーズ)といった投手たちが競っており、両リーグとも初タイトル獲得というフレッシュな顔ぶれとなりそうだ。

 先発投手たちのタイトル争いは両リーグ好対照。ナ・リーグでは、ジェイク・ピービ(パドレス)が三冠(最多勝、最優秀防御率、奪三振王)すべてを手にするのが濃厚なのに対し、ア・リーグは現在3部門のトップがバラバラ。防御率は、序盤からトップを保ってきたダン・ハレン(アスレチックス)をここにきて新鋭ファウスト・カルモナ(インディアンス)が逆転。しかし、昨季の「三冠王」ヨハン・サンタナ(ツインズ)も虎視眈々とトップの座を狙っている。

 奪三振部門では、タイトル確実を思われたエリク・ビダード(オリオールズ)がまさかの故障で戦線離脱。サンタナとデビルレイズの若きエース、スコット・カズミアーが、ビダードと1個差の2位で並んでおり、この2人が残りの登板で雌雄を決することになりそうだ。最多勝争いは、15日に「直接対決」を制して19勝目を挙げたジョシュ・ベケット(レッドソックス)が18勝の王建民(ヤンキース)をリードを奪っている。

(記録はすべて現地9月16日現在)