2006/9/ 8 -- 秋山英宏のテニス・ツアー潜入記
幼なじみ、そしてライバル
大会第10日のナイトセッションにタチアナ・ゴロビン(フランス)とマリア・シャラポワ(ロシア)が登場した。初めて4大大会準々決勝の舞台に立つのはゴロビン。シャラポワは今季3度目の4大大会ベスト4入りを狙っていた。
二人は、ともにロシア生まれ。1歳違いの二人は少女時代、同じ時期に米国フロリダのニック・ボロテリーテニスアカデミーに籍を置いた。シャラポワはロシアからアメリカに移住。ゴロビンは生後8カ月で家族でフランスに移住し、その後、ボロテリーのアカデミーに留学した。
「8歳と7歳のときからアカデミーで一緒にいるわけだから、それは仲もよかったわ。何でも二人で一緒にやったわ」とゴロビン。ただ彼女は「今はそれほど親しく付き合っているわけではない」とも言う。むしろ、ゴロビンにすれば、17歳でウィンブルドンのタイトルを取ったシャラポワに激しい対抗意識を燃やしてもおかしくないだろう。二人は3月にマイアミで対戦し、第3セット途中にゴロビンが足をねんざ、途中棄権している。その意味でも、これは因縁の対戦だった。
この大会はシャラポワが第3シード、ゴロビンは第27シード。しかし、この夜の試合内容からはランキングの差を感じなかった。激しい打ち合い。2つ目のグランドスラムタイトルに執念を燃やすシャラポワと、リベンジに燃えるゴロビン。気持ちを込めたラリーが続く。2セットともタイブレークにもつれ込んだ。しかし、ここでは大きな差がついた。7-6(4),7-6(0)のスコアでシャラポワがベスト4進出を決めた。ゴロビンは「彼女がスゴイのは、大事な場面でも自分のメンタルをコントロールできること。メンタル面は彼女の最大の武器よ」と脱帽だった。
それにしても、この日のゴロビンのプレーは大きな可能性を感じさせた。一時はローライズのテニスウエアが騒がれたゴロビンだが、もちろん実力も一流。混戦の続く女子テニス界で上位陣に切り込んでいく力は十分にある。
投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2006年09月08日 09:54|パーマリンク|コメント: 0 »コメントを送る…