2006/9/10 -- 秋山英宏のテニス・ツアー潜入記
3連覇を狙うフェデラーに死角なし
グランドスラムでは04年ウィンブルドンから10大会連続で準決勝に勝ち残ったロジャー・フェデラー(スイス)。これはイワン・レンドルと並ぶ快記録である。今日の対戦相手はニコライ・ダビデンコ(ロシア)。これ以上ないというくらい地味な選手(失礼!)だが、彼はまた、男子ツアーでは最も危険な選手の一人でもある。
表情を変えずに、マシンのようにストロークを放つダビデンコ。フェデラーは今季、全豪オープンの準々決勝でこの相手と対戦し、6-3,3-6,7-6,7-6で辛勝している。しかし、この日はフェデラーが完全にゲームをコントロールした。
「(前回の対戦より)少し攻撃的にプレーした。ここのサーフェス(注:全豪のサーフェスより少し球足が速い)ではそれが可能だった。いいスタートが切れたし、自分の戦術を貫くことができた」とフェデラー。1時間43分の一人舞台。フェデラー強しを印象づける準決勝だった。
決勝では地元アメリカのアンディ・ロディックへの一方的な応援が予想されるが、フェデラーは意に介さない。「たくさんのお客さんが来てくれたほうがもちろん楽しし、いいプレーを引き出してくれると思うよ。今日のように昼の12時からの試合というのは、少し早すぎるよね。これでは、5セットのよほど激しい試合にならない限り、観客を引き込めないよ。でもアメリカ人選手との試合なら、たくさんのお客さんが彼らを応援するだろう。それは僕もここ数年でアガシやブレークと対戦したから、よく分かっている。明日もそれと同じようになるだけのことさ」
05年のウィンブルドンから6大会連続のグランドスラム決勝進出。これはオープン化以降初の快挙である。準決勝までに失なったセットは、わずかに1。87年のレンドル以来のUSオープン3連覇がかかるフェデラーに、死角はない。
投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2006年09月10日 10:18|パーマリンク|コメント: 0 »コメントを送る…