2007/8/30 -- 秋山英宏のテニス・ツアー潜入記
アフリカ系アメリカ人のロールモデル
今シーズン最後のグランドスラム、全米オープンがニューヨーク・フラッシングメドウのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで開幕した。初日のナイトセッションには、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹がそろって登場した。大会イチオシの人気選手が登場する全米名物ナイトセッションだが、初日のナイトセッションが2試合とも女子というのは大会史上初めて。異例の日程が組まれたのは、この日のナイトセッションが、アフリカ系アメリカ人選手として初めて全米選手権を制したアルシア・ギブソンの優勝50周年を記念する催しだったからだ。
試合に先立ち、人種の壁を破ったギブソンを称え「ブレーキング・バリア」と題する催しが行われ、アフリカ系アメリカ人として初めて「ロックの殿堂」入りしたアレサ・フランクリンがアーサー・アッシュスタジアムでその歌声を披露した。
ナイトセッションの第2試合に登場したセリーナは6-3,7-5の快勝。試合後の会見で、自分自身と姉のビーナスが果たしてきたアフリカ系アメリカ人への貢献、また、姉妹のテニス界への貢献について質問されたセリーナは、こう答えた。
「それは考えたこともないわ。私はいつも、自分自身のために、そしてアフリカ系アメリカ人の子供たち--豊かではないかもしれないけれど、夢を持っている子供たちのためにコートに立ってきた。私は彼らのためにプレーしていると感じるし、一所懸命に努力して、一所懸命にファイトすれば夢はかなうというのを見せてあげたいと思っている。その子がテニス選手になるにしても、歌手になるにしてもね。とにかく努力すること。そして、目標とする人がいれば、彼らは必ずそれを成し遂げられると私は信じている」
アメリカでは絶大な人気を誇るウィリアムズ姉妹。テニス界にとどまらず、アメリカ社会全体における影響力は、我々には想像もつかないほど大きい。
投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2007年08月30日 10:45|パーマリンク|コメント: 0 »コメントを送る…