2009/1/31 -- 秋山英宏のテニス・ツアー潜入記
【09年全豪女子シングルス決勝】セリーナの力強さだけが印象づけられた
女子シングルスを制したのはセリーナ・ウィリアムズ(米国)。記念すべき10個目のグランドスラムタイトルだった。この優勝で、セリーナは月曜日に発表されるWTAランキングで3度目の1位に返り咲くことが決まった。
セリーナの力強さだけが印象づけられた試合だった。ディナラ・サフィナ(ロシア)が四大大会初制覇への重圧に苦しめられ、調子が上がらなかったとはいえ、セリーナは終始集中を切らせることなく、殺人者の本能を発散し続けた。わずか59分で22歳の挑戦者を退けた。
われわれは昨日もセリーナの力強さを見せつけられている。女子ダブルス決勝でウィリアムズ姉妹は、杉山愛/ダニエラ・ハンチュコバをストレートで下した。両ペアのダブルスの技量に大きな差があったとは思えない。しかし姉妹は重要な場面を必ず制した。相手を呑み込むような、迫力あるプレーだった。その迫力を生む“ダイナモ”の役割を担っていたのがセリーナだった。杉山は「(セリーナの)声にだまされたところもあった」と苦笑したが、姉を鼓舞し、チームを引き締め、杉山ペアに圧力をかけたのは、確かにセリーナの力だった。
シングルス決勝でもセリーナの迫力は圧巻だった。リターンの構えに入るセリーナはライオンのようだった。自分の気配を消そうとするかのように、静かにボールを待った。獲物の微妙な動きを見逃すまいと、目だけが光った。そして、一瞬の急襲でサフィナのサーブに襲いかかるのだ。セリーナのリターンからのポイント奪取率は57%の高率だった。逆にサフィナは19%しかポイントに結びつけられなかった。もちろんサーブも強烈だった。セリーナのファーストサーブは、21本入ったうちの20本(95%)が得点につながった。対するサフィナは52%。これでは、6-0,6-3と大差のスコアも当然だった。
投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2009年01月31日 19:46|パーマリンク|コメント: 0 »コメントを送る…