2009/5/12  --   WilsonTourStringer細谷理の転戦記

プロ意識

2007年9月、私は北京にいた。CHINA OPENのストリンガーとしてあまり気の進まない中国。その時プロ宣言目前の錦織圭選手も予選から来ていた。彼はすでに予選を軽々突破できる実力をもっていたが、ランキングがまだ低いので予選からの出場であった。
 予想どおり錦織選手は予選を突破、抽選により初戦は第2シードのクロアチアのI.リュビチッチとの対戦となった。その試合の前日、試合のために錦織選手はラケットを1本張り替えに持ってきた。その30分後、リュビチッチが持ってきた。その数4本。少し驚いたが、すぐにそれが感心に変わった。
 当時リュビチッチは世界ランク5位、ほぼ自身最高位だった。一方、錦織選手は急上昇とはいえ300位台。試合をやる前から勝負は決まっていた感じだった。
私が感心したのはその張替の数ではなく、意識の差である。ほぼ二人は初対戦で、リュビチッチはおそらく錦織選手の名前すら知らなかったはずである。にもかかわらず彼は試合のために4本用意した。最初は3本だったが、‘JUST IN CASE’(念のため)と言って1本追加したのだ。それだけ試合に対する意識が高いと思った。
 試合の結果は言うまでもなく、リュビチッチの勝ち。ストレートだった。リュビチッチは2本しか使っていなかったが、相手が誰であろうが常にベストを尽くす。それが本当のツアープロなのだと感心した。
 試合後、錦織選手が挨拶にきたので思わずそんな裏話をし、おまけに偉そうに説教までしてしまった。その時彼はきょとんとしていたが、そんな彼も今では試合前の張替は3~4本。
確実にトップ10へ近づいている

投稿者: 大胆素敵。 日時: 2009年05月12日 11:53||コメント: 0    »コメントを送る…

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.amerjapan.com/cgi-bin/mt/mt-arrier-tracking-dodo.cgi/646

コメント

コメントを投稿


RECENT ENTRIES

CATEGORIES

LINKS

RSS/ATOM FEEDS