2009/6/ 3  --   秋山英宏のテニス・ツアー潜入記

【09年全仏】フェデラーが生涯グランドスラムに一歩前進

“まさかまさか”が続いている今回のフレンチオープン。第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に続き、第3シードのアンディ・マリー(英国)もベスト8で敗退してしまった。大会の焦点は、いよいよロジャー・フェデラー(スイス)の全仏オープン初制覇にしぼられてきた。ピート・サンプラス(米国)に並ぶ14個目のグランドスラムタイトル獲得、そして生涯グランドスラム達成なるか。期待は日増しに高まっている。

ただ、フェデラー自身のここまでの道のりも決して平坦ではなかった。ホセ・アカスソ(アルゼンチン)との2回戦も大苦戦だったし、ポール・アンリ・マチュー(フランス)との3回戦でも第1セットを落としている。そして、トミー・ハース(ドイツ)との4回戦こそ文字通り薄氷の勝利だった。

フェデラーは、6-7,5-7と2セットダウン。第3セットには、3-4で迎えたサービスゲームで30-40のブレークポイントがあった。まさに絶体絶命だった。しかし、突如目覚めたフェデラーが、ここから怒涛の9ゲーム連取で2セットオールに持ち込んだ。ファイナルセットはハースも気合いを入れ直してきたが、フェデラーが6-2で押し切った。

「ドローから誰が消えようが、誰が残っていようが、自分のドローに集中するだけだよ。もちろんそれは簡単なことではないけどね」とフェデラーは言う。確かに、頂点はまだ遠く、楽観は許されない。3日の準々決勝では、地元の期待を背負うガエル・モンフィス(フランス)を打ち倒さなくてはならない。だが彼は、生涯グランドスラム達成の、これ以上ないというくらいのチャンスを迎えている。

投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2009年06月03日 19:12||コメント: 0    »コメントを送る…

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