2009/9/14  --   秋山英宏のテニス・ツアー潜入記

【09年全米】男子シングルス決勝は、フェデラーvsデルポトロ

雨の影響で日程が1日延び、14日月曜日に男子シングルス決勝を行うUSオープン。その舞台に立つのは、ロジャー・フェデラー(スイス)と、フアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)。テニス史上最強の呼び声も高い王者に、躍進めざましい20歳のデルポトロが挑む構図だ。

前日の準決勝、フェデラーは3セットとも接戦だったが、ジョコビッチにストレート勝ち。相手のジョコビッチがあきれるほどの勝負強さだった。第3セットに入ると、ゆとりがでてきたのか、スーパーショットを連発した。なかでも、これを取ればマッチポイントというところでフェデラーが見せた「また抜き」のパッシングショットは、観客の大喝采を浴び、ジョコビッチの戦意を喪失させた。

デルポトロは第3シードのナダルに、6-2,6-2,6-2の完勝だった。ナダルは腹筋を痛めていたのだが、それにしてもデルポトロのプレーがすさまじかった。数年前、ある方がデルポトロに関して「あの身長を生かし、ネットを取るようになったら恐ろしい選手になる」と話していた。このところ、ネットプレーも確かに増えたが、甘いボールに対し、コートの中に入っていって、早いタイミングで捕るショットが増えてきた。ベースラインでも、長い手足を生かして拾うだけでなく、高い打点からの強打が増えた。守備的と思われた彼が、万能型に脱皮したのだ。

その新生面を見せたのが(少なくとも私が驚いたのが)フレンチオープンのフェデラーとの準決勝だった。前日のナダル戦を解説したジョン・マッケンローは「フレンチオープンの頃より、さらに危険な選手になっている」と評価した。これはフェデラーの「彼はひと月ごとにうまくなっている」という意見とまったく一致している。

「最も好きなトーナメント」である全米で、ナダルとフェデラーを続けて倒すようなことがあれば、デルポトロは間違いなくスーパースターの仲間入りを果たすことになる。

投稿者: フリーライター 秋山 英宏 日時: 2009年09月14日 22:38||コメント: 0    »コメントを送る…

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